平成31年度 入学式式辞

校長式辞

 長く厳しい冬が終わり、北の大地にも希望溢れる春がやってまいりました。

本日、多くのご来賓の方々と保護者の皆様のご臨席のもと、平成31年度北海道札幌国際

情報高等学校入学式を挙行できますことは、本校にとって大きな喜びであります。

 ただいま入学を許可いたしました320名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

そして、これまで成長を見守り続けてこられた保護者の皆様、心からお喜び申し上げます。

札幌国際情報高校は、学科集合型の多様性に満ち、各方面から注目を集めている躍動感

あふれる素晴らしい学校です。本校において、皆さんが学校生活を大いに堪能し、そして、

学習面や部活動、生徒会活動のみならずあらゆる場面に於いて活躍されることを期待して

います。私たち教職員一同、皆さんの高校生活を精一杯応援いたします。

 さて、新入生の皆さんは今、どのような高校三年間を思い描いているでしょうか。中学

校と高校の違いは、言うまでもなく義務教育ではないということです。それは、皆さんが

自分の意思で高校進学を決め、さらに本校で学ぶことを選択したということを意味します。

長い人生において、皆さんはこれから何度も自分の人生を左右するような選択の場面に

向き合うことになると思います。高校入学とは、その重大な選択の始まりです。札幌国際

情報高校という道を選んだ皆さん、自分の夢の実現に向けて選択した道を自信を持って進

んで下さい。 困った時、悩んだ時、迷った時、私たち教職員が、皆さんのことを全力で

援助していきます。ただし、そこには、まず始めに、皆さん自身が自分の道を自分で道を

切り拓き進んでいこうという強い意思が必要だということを忘れないでください。入学に

当たり、その意思をしっかり再確認してほしいと思います。

 今、社会は、グローバル化の進展やAI・IoTなどの絶え間ない技術革新等により社会

構造や生活環境は、大きく、また急速に変化しており、その先の予測が困難な時代になっ

ています。そして私たちの住む北海道では全国を上回る人口減少が続いており、経済的に

はいまだに厳しい状況にあります。こうした時代の中にあって、皆さんには、社会の変化

に受け身で対処するのではなく主体的に向き合いながら未来を切り拓いていく資質・能力

を身につけ自らの可能性を発揮し多様な他者と協働しながら、道内はもとより、日本そし

て世界に飛躍し、未来の創り手となることが期待されています。

 本校の学校教育目標は、「世界の人々から尊敬されるグローバルシチズンとしての日本

人の育成」です。この目標に込められた願いを胸に、充実した3年間の高校生活を送って

頂き、自分の未来を切り拓いていくための第一歩となることを心から願っています。

 結びになりますが、本日ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、保護者の皆様に、今後とも

ご支援とご助言を賜りますようお願い申し上げ、式辞と致します。


平成31年4月8日     北海道札幌国際情報高等学校長 阿 部   穣